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リブランディングがブランドの再構築に一役買う
まずはこちらの映像を御覧いただきたい。
今KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)が熱い!KFCはカーネル・サンダースのおじいちゃんのイメージでアットホームな印象を皆さんはお持ちだと思いますが、この数年は全くチャレンジングな取り組みをしようとしています。It’s finger lickin’goodというのは、指をしゃぶりたくなるほど美味しい、という意味で、カーネルおじさんがウィンクしながら発する名キャッチコピーでした。しかし、アメリカでは、他にもチキンのお店は台頭してきているし、なんとなく古臭いイメージがありました。そこで、大きくキャンペーンの方向性を変えたのが、確か2017年頃だったと思います。御覧頂いたCMはWWEというプロレスの合間のCMに流されたことで大変大きな反響を呼びました。
ブランドとは、ターゲット顧客の頭の中に存在します。それは以前お伝えさせていただきましたが、KFCはカーネルサンダースをバーチャルな新しいキャラクターを据えて、強く、面白く、クールで悪そうなイメージとして書き換えようとしました。そして、さらに新しいカーネルサンダースはWWEのゲームのキャラクターになったり、いろいろな角度でキャラクター作りを行っています。ケンタッキーはチキンを扱っているが、チキン(弱虫)ではないという発想が感じられ、とてもおもしろく個人的に大好きです。
本当にココまでブランディングがハマると、ちょっとした事故もうまくキャンペーンに生きてくるわけです。
配送業者変更に端を発したKFCのチキン不足によってイギリス、アイルランドの2/3の店舗が閉鎖され、自虐的な謝罪広告が以下。FCKとはF○ckのことですね。お詫びはきちんと行ったことで、消費者からは好意的な反応があったそうなんですが、FCKの前のプロレスからすべて一貫性を持っていることが感じられますでしょうか。カーネルおじさんからの見事なキャラクターの移行はチキンとリブランディングがハマった事例だと思います。
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